読書について ショーペンハウエル
初めまして、本を愛する者YUYAだ!
近年、大学生の間で深刻化していると言われる「読書離れ」。
2017年に実施された第53回学生生活実態調査によると、半数以上もの大学生は、一日の読書時間が「0」だという…
皆、そんなに本が嫌いなのか!?
そこで僕は、より多くの人に本の魅力を知ってもらいたくて、このブログを立ち上げることにした…
各記事に一冊おすすめの本を紹介していくから、少しでも興味があれば、ぜひとも手に取ってほしい。
さて、早速本題に移ろう!
このブログの始まりを告げるに相応しい記念すべき一冊目は…
『読書について』ショウペンハウエル
これから読書を始めようという人にこそ最初に読んでもらいたい、読書論の名著だ!
例えば、おいしい料理を作られるようになりたいとき、いろいろ試行錯誤することも大切だけど、事前に食材の選び方や調理方法を学んでたら上達が早いはず。
読書もそれと一緒で、いろいろな本を読んで力をつけるのも悪くないけど、最初に本の選び方や読書の方法を学ぶことはすごく効率的だと思うな。
どの本を読むべきか、どうやって読むべきか、そもそも読書とはどんな行為なのか…
『読書について』には、ショーペンハウエルの読書に関する様々な意見が述べられているんだ。
そして、この本の最大の魅力は何といっても、彼の的を射た指摘と痛烈な表現だろう。
僕が面白いと感じたところを一か所だけ引用してみよう。
「昔の偉大なる天才的著作家を論じた書物が、次々とあらわれている。(略)ところで一般読者は、このような雑書を読むが、肝心の著作家その人が書いたものは読まない。それというのも新刊書だけを読もうとするからである。『類は友を呼ぶ』という諺のように、現代の浅薄人種がたたく皮肉陳腐な無駄口が、偉大なる天才の生んだ思想よりも読者に近いからである。(p.134)」
ある著作家を題材とした現代人の本は読まれるけど、著作家自身の本は読まれない…
ショーペンハウエルのこの指摘は、現代の状況に酷似しているような気がしてならないんだ。
例えば、『超訳 ニーチェの言葉』は読んだけど、ニーチェ自身の著作は読んでいないという人は案外多いんじゃないか?
(別に雑書だとは思わないけど…)
もし心当たりがあるなら、ショーペンハウエルに言わせれば君は浅薄人種のお仲間というわけだ(笑)
…まぁとにかく、現代にも通用するような鋭い意見を次々と投げつけてくるのが『読書について』の特徴だ!
この本を読めば、読書はただやみくもにするものではないということがきっとわかるはず。
訳注やあとがきを含めてもたった158ページしかない薄い本なんだからさ、本が嫌いでもこれぐらいは読んでみてもいいんじゃないか?
…以上!
記事を見てくれてありがとう!!